合格畳
受験生に向け、五角形の合格畳をつくっている。
絶対合格!の願いをこめたダルマの下などに敷いてもらう畳である。
神社仏閣へおさめる有職畳の技術を使い手作業で仕上げている。
合格畳はこれまでにも何度か作ったことがあるが…、
今は完全に行き詰まっている
一針一針集中してひたすら細かく縫う。
コツコツと地道に丁寧にする仕事は勉強に似ている気がして、頑張れば合格への願いは通じると考えていた。
でも、僕の自己満足だと気づいた。
僕がどれだけ細かく縫ったとか、計算や技術をつぎ込んだとか、
職人のこだわりなんてどうでもいい話なのだ。
受験に奇跡なんかおきない。
合格する受験生は勉強を頑張った人だけ。
本気で合格畳をつくるには職人の立場を捨て、
「受験生が勉強を頑張れるために必要な事は何か」を考えなければならない。
今は行き詰まっているが、絶対に受験生が勉強を頑張れて合格に結びつく畳を作ってみせる!
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